カテゴリー「日々のこと」の記事

2009年12月 2日

ジングルベルの頃

本年を締めくくる仕事に、必要なものを買い出すのに京都へと出かけた。
白梅町の前の豆腐屋さんでは、近くの警察署まで延びた行列ができており、ここもあれか?スウィーツか?と思い巡らせながら西を目指した。

師走と云うだけあって、ミニバイクで駆けるお坊さんを通りごとに見かけた。
檀家へのあいさつと、最後の法話を聞かせるのに忙しいのだろう。

下の娘が新型で休んでいることもあり、何か元気の出るモノをと思っていたのだが、目的のお店での仕事の話が長くなり、クリスマスやお正月のお飾りやらカレンダーやらを、ゆっくりと探してやることは出来なかった。
代わりに東洞院のタルトを買って帰ることにした。ロールケーキで有名なこのお店は、もう店頭ではそれを求めることは出来なくなり、通販のみになったと聞いている。それも予約の電話が全く繋がらないため"幻"と冠されているらしい。

もうひとつのリクエストは"豆パン"だった。百貨店のベーカリーでうぐいす豆がこれでもかと入った、フランスパン生地のコッペと、金時豆が詰まったライ麦パンを沢山買ってやった。

自身には同窓会用に購入した一張羅に合うシャツを探したが、中々良いものは見つからず、クローゼットで眠っているのを起こす必要になりそうだ。

今日は穏やかさを通り越して、汗ばむほどに暖かい一日を、すすっと走り抜けた感じだった。
両手に荷物を抱えて百貨店を出ると、ジングルベルが聞こえてきた。
いつもはもう薄暗がりの時刻だったが、今夜は満月に照らされているせいかほんのりと明るく、月光が通りを満たすような深夜に、やっと静寂が訪れるのだろう。それほど都ではせわしく人が行き来していた。

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2009年11月 9日

冬来たりなば、、

暖かくした部屋でフンフンと首でリズムを取りながら、アイスクリームを運んだままのスプーンの先がお辞儀している。立冬を迎えても、冷たいもので熱くなれるのが子どもなのか?
クラブ休みの放課後は、友達と話し込んで帰りが遅くなることもなく、真っ直ぐ帰ってきてコンロの前で"儀式"が始まる。
それは「クレープ」をいかに薄〜く焼くかということだった。
夕べのことだった、、。
「上等の薄力粉買ってきて! そば粉もあれば、、。」
「うどん作るて言うてたやん? 強力粉とちゃうのん?」
「もう、進路変更したんよ! "線"やなくて、"面"にしたん!"麺"とはちがうんよ、、。」
「線って、、ああ、紐状ではなく平らに広げるやつか!」

クレープ・シュゼットにありつけるか? まあ、要らぬ希望は他所へやって仕事場で使っているものを、少し分けてもらい「粉もの応援団」は帰ってきた。
「玉子は上等のあるの! お母さん、、。」

もう応援団輸送部隊の役目は終了で、カゴの蜜柑の皮と中のスジとを丁寧にむくアシスタントに様変わりさせられた。
「オレンジもあるけど、蜜柑でええのか?」
「冬はね、やっぱ蜜柑が一番よ! ほら、何とか言う人の、汽車に乗ってる女の人に蜜柑をあげるお話あるやん!」
「・・・あくたがわのことか? ホンマに読んだんかな?」

蜜柑に集中しているうちに、香ばしく焼かれた微かな匂いが、こちらまで流れついた。
が、実際に焼き上がったクレープを眼にすることはなく、一枚ずつ丁寧に重ねられ、手ぬぐいで抱えられるようにして、休み時間になってしまった。

朝食>サンドウィッチ(焼き)、ヨーグルト焼きリンゴ入り、コーヒー、柿、トマトサラダ
昼食>ビーフンの炒め、かしわ唐揚げ、ご飯、揚げと茗荷の味噌汁、糠漬け(カリフラワー、人参)
夕食>カレーライス、グリーンサラダ


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2009年10月 8日

台風一過の一家

「、、、あのな〜暴風警報が出てへんと休校にはならへんのやで、、。」
午前4時過ぎだった。
子たちの話し声にビックリして目が覚めた。
「あのな〜夜明けまでまだまだなんやから、布団に戻りなさい! たとえ休校になってもしっかりと勉強しなあかへんで!」
「おおコワ〜おネイちゃん、台風20号がここに発生してるわ!」
「ほんまやわ、私らもう暴風圏内にいるんやわ。休まな危険やで!」

口ばかり達者になってしまい、肝心の話は父と子では話し難いらしく、家人に頼っているようだ。
それが思春期というものなのだろう。別に疎外感を感じている訳でもないので好きにさせている。
ただ、時々耳に飛び込んでくる汚い響きには、やんわりとイエロー・カードを出している。

午前7時過ぎに、行政の防災無線から市内の公立学校総ての休校が知らされた。
「一日休みをもらったんやから、有意義に使わなあかへんな。机にしっかり向こうたら、買い物に連れてったげるさかいに、、なっ!」
朝ご飯には玉子フリーの"うちバイキング"を準備してやり、めいめいがパンかご飯を用意した。
サラダ用に何種類かの葉野菜を、ジャガ芋と椎茸はニンニクと一緒に焼き、ツナ缶にソーセージ、ジュース、コーヒー、番茶、牛乳等の飲み物等をテーブルの端から並べていくだけのものだ。
玉子はSunny Side UpでもScrambleでも薄焼きでも好きなようにさせている。これは夏休みに家人が火床の前に立たずに済むように、食べたい人が食べたいように調理する形にしたのが始まりである。

11時を過ぎるとまさしく台風一過で、眩しい日差しに夏が戻ったかのような気さえした。
「警報が解かれたら、、」といった条件付きだったので、約束通りに通学用の新しい靴を探しにクルマで出掛けた。
この近辺ではテレビで見たようなヒドい雨風の被害もなかったようで、すでに道路は乾いている部分のが大きかった。
お昼は気になっていたセルフの手打ちうどんの店で済ませ、夏モデルのSaleの幟が立っているスポーツ用品店へ飛び込んだ。お目当ての商品も良いものがすぐに見つかってよかった。

子たちには全く棚ぼたのような一日、雨で足止めをくらうこと無く外で有意義に送れたことに感謝している。
また台風被害にあわれた方には、慎んでお見舞い申し上げます。

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2009年9月28日

"歯と爪"と身だしなみ

日々の雑事に追われていて、カレンダーが薄くなったことに今更ながら気がついた。
もうぬいぐるみ用になってしまった小さな椅子をサイドテーブル代わりに、グレープフルーツにジンをほんの少し加えて、湿らせる程度に口に運んでは夜な夜なページを繰っていた。

今月の読書のきっかけは、夏休みの終わりに「六番目の小夜子」を子供が読んでみたいというので、仕事場の本棚からうちに持ち帰ったことからだった。けれど娘は文庫の表紙絵を写したりするだけで読んでいる様子はなかった。
あとで物語の場面や感想を問われたりするのは癪なので、もう一度読み返してみたのが始まりになった。
作者恩田陸の作品に初めて触れたのは、まだ子供が小さかった頃に、顔見知りの本屋のご主人から戴いていた「青春と読書」だった。確か江戸川乱歩の「D坂の殺人事件」のオマージュのようなものだったと憶えている。
その頃は「青春と読書」を、無償配布される読者向けの情報冊子だと思っていたが、ちゃんと裏表紙には定価が記されていた。ずっと図々しい奴だと顰蹙を買っていたに違いない。

そのオマージュを含む一連の掌品を揃えた「象と耳鳴り」を手にし、「小夜子、、」の主人公一家が活躍するプロットと人物造型の妙を感じ得た。どの物語もサイコ調ではなく淡々と進む中、偽、嘘を解き明かしていくのは、クール過ぎるきらいもあるが、頭脳明晰な探偵役の父親に頷くことが多かった。

次に宮部みゆきの「淋しい狩人」を読んでみた。
こちらは古書店の主が孫と協力して事件を解決してゆくもので、「象と、、」とは対照的にくだけた会話と、主人公の中流意識に笑みを浮かべたりできる場面もあり、謎解きの妙にひと味添えている感があった。

またこの二つの作品に登場する「歯と爪」という海外の古典作品も手にしてみた。
随分昔の作品なのでトリックはもう古いものになっているようだが、今でも褪せた感のない登場人物の会話に作品の粋な部分に触れたようだった。

朝食  ブルスケッタ風バゲットサンド、生野菜(貝割れ菜、人参、レタス、南京)、ヨーグルト(焼き林檎入り)、コーヒー
昼食  五目豆煮、ジャガ芋と椎茸の胡椒焼き、黒胡麻豆腐叩きオクラ添え、赤出し、胡瓜の糠漬け
夕飯  肉じゃが、ミニハンバーグ、生野菜サラダ

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2009年9月11日

夏休みが終わった夜に

この夏には、旅行にも出掛けられたし、花火も見に行ったし子供と買い込んだ吹出しもやった。
近くの山で過ごした一日は楽しかったようで、また連れて行ってくれとせがまれている。

九月も一週が過ぎ、今日は「二百十日」。一年の六割が終わったようだ。
仕事の上では未達の月が続き、気ばかり焦ってしようがない。

子供のこしらえたCDがPCのキーの上に放ってあった。最近動きのおかしくなったトレイにのせて聴いてみる。
ギターの奏でるメロディ・ラインに過ぎた夏の夕陽が思い起こされる。
 ♪例えば やさしく風が吹き   後悔の兵隊が来る 、、、
なんて聴くと、秋の虫の声よりもへこむ度は大きい。
初秋の夕陽はそれはオソロしい早さで見えなくなる。

、、と、ぼやいても腹は減るし、冷めたくき茶で口を湿らせる。

朝食  鯖カンまぜまぜ(うちでこう呼んでいる)、ヨーグルト、フルーツ(梨、バナナ、ブルーベリー)
昼食  イカのゲソとミミの焼きそば
夕飯  牛バラとさつまいものカレー

最近はしっかり食べることだけが目標になっているようで、どこか卑屈なオッサンのようで嫌になる。フ〜ッ。

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2009年8月 3日

梅雨明け、つゆ知らず

今朝仕事場に向かう途中、アイスクリームが道に落ちていた。
油脂が広がるようにカップのまわりは、溶けた液体が白く輝いていた。
子たちがよく食べているものと同じデザインのものなので、アイスクリームに違いないだろう。

♪溶けて流れりゃみな同じ、、
とかいう古い唄のフレーズのようで、子たちの腹の中に納まるものと何ら変わらないのだが、アスファルトの上では焼かれたチーズのようで耳を傾ければ"ジュジュ"っという音が聞こえそうだった。

まかないをゆっくり出来る時間が少なく、ワンプレートのランチのようにどんぶり飯の上にトマトと冷や奴をのせ、しぐれ煮の残り汁で和えたレタスと貝割れを添えてかき込むように食す。テーブルには鰻の頭とお焼きを一緒に焚いた「うずら豆腐」も置かれてあったが、熱くて誰も箸を付けた後がなかった。温かなほうじ茶で胃を優しくするようにして済ませた。

夕方のラジオで梅雨明けを知る。
例年名古屋場所の頃は梅雨は済んでいたのに、今年はお役所での観測以来の長雨だったという。
もうすぐ十五夜、土用もあけて暦は秋に向かうがジリジリとした暑さはまだまだ続くようらしい。
三食、流し込んででも食べないとお盆の頃にはヘバってしまうだろう。

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2009年5月29日

I'm Here

娘の理科の観察に付き合わされて一週間になる。
蝶のふ化を自らの眼で確認することが目的のようだが、当の本人は
「もうね2年前に宿題で済ませたし〜、あの時はアゲハやったから臭いがすごかったなあ〜、、。」
と、1年の自由研究でアゲハ蝶の観察をしたことを振り返ることばかりで、目の前のモンシロチョウの小さなアオムシにはあまり関心が無く、エサのキャベツの入れ替えもこちらが言わないと放ったらかしになっている。

「あっ! 今日はキャベツが切れてるさかい、ニラあげとくわな、、。こいつも小そうても臭うなりそうやで、、。どうや?」
「そんなんあかんで ! お腹こわしたら可哀想やん、、。」

Kumachanカーテンからこぼれてくる光は、もう夏のような鋭さがある。網戸を通り抜ける風には、青い青い匂いが運ばれてくる。

「あ〜あ、こんな時はカルピスやね! 早よ飲みたいな今年のカルピス、、。」
コンビニでいつでも手に入るものでも、季節が感じられないものは子たちも手を伸ばすことがない。
「・ ・ ・ 麦茶ではあかんか? もう6月やもんな〜。せや明後日の日曜日にホタル見に行ってみよか ?」
「そう、そう、カルピス用の水汲みに行かなあかんね !」
もうすっかりカルピスに大脳を支配されたようで、振り向くたびにチャプチャプと頭から聞こえてきそうだった。

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2009年5月 3日

オークション会場にて (実はフラットパネルの前)

家人が参加しているネット・オークションは日々盛況で、ほんのふた月ほどで小さな一冊分の「顧客名簿」が出来上がったようだ。
うちでの不要品は(取り引き相手にとっては"優良品"であることは違いないのだが、、)沖縄以外の日本中に引き取られていった。
もちろんそれらは"ガラクタ"ではなく、知らない間にちょっと古くなってしまったモノたちばかりで、現代では温暖化に逆行していたりする面もあるのだが、それらのいぶし銀とでもいうべきモノの輝きは残っており、且つひとつひとつを手にしても趣は備わっているように思える。

出発を待つようにテーブルに並んだ、くすんだガラス瓶に屈折する光がゆらゆらと 「こっちにおいでよ、、。」と、手招くようにしている。
そういった鈍い輝きを尊び、存在を慈しんでくださる人々のもとへと旅立ってゆく、、。
「レトロ」と呼ばれるちょっと古い品々が和みを与えてくれたり、手仕事の造作に安らぎを感じたりするのだろう。
またブリキやスズの缶のひんやりとした感覚が、遠い記憶を呼び覚ましてくれるようなこともあるのだろう。

行く先でどういった使われ方をするのかより、何を思い起こす手伝いをするのか、、?
最近ではどうも懐疑的なことばかりを考えている。

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2009年4月29日

春眠明けた?

暖かくなったかと思えば、真冬のような風が襟をぬけてゆくようで、おぼつかない身体にはまだ厳しい。

このブログを休んでいた間にも覗いてくれる方がいて、申し訳無い気持ちでおります。
「一応戻って来ました、、。」 と、お伝えすることが出来たとしておいて下さい。(笑)

相変わらずの「不定期備忘録」調ですが、改めてよろしくお願いします。r(^ω^*)))

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2009年1月21日

I'll be back

しばらく休みにしようと思います。
体調がすぐれないとかではなく、いたって元気でおります。
リンクされている方々には申し訳ありません。

しばらくはWebのない所へ、精神修養に出向くつもりです。
、 、 、とは云っても、人様にご迷惑をかけるようなことや、法律に触れること、人格に関わることではありませんのであしからず。暖かくなる頃には必ず帰ってきます。

その時まで、な〜んか冬眠のようです。  、 、 、zzZ....

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