カテゴリー「子たちと私」の記事

2009年7月23日

コワいお相撲さん

いよいよ夏休みになった。
ラジオ体操のピアノの伴奏が近くの公園から聞こえてくる。

今朝も早くから蒸していて、人間の蒸散?も見えてくるような暑さだ。
目を覚ますと首まわりがじっとりとしていたので、すぐにシャワーを浴びた。夜半の雨がもっと明け方近くだったら、打ち水の後のように涼を感じられたのに、、、と思うと余計に汗が滴るようで空しい。

気候の暑さと、火の熱さで仕事場はさながら戦場のようで、"プラトーン"や"フルメタル・ジャケット"のシーンが浮かんだりする。
水分の補給に手近にジョッキをおいて、汲み上げの井戸水をガブガブとやっている。食べないとへばってしまうので、まかないも流し込むようにして食べている。
その仕事場での食事の様子を下の娘にすると、、、
「お相撲さんもいっぱい食べはんのやて。いっつも丼でご飯食べてはるみたい、、。」
「ご飯をぎょうさん食べて大きな身体にしとかんと、コロンって投げ飛ばされてしまうさかいなあ、、。」
「そうや、今日は血を吐く人どうしゃっはったやろ、、?」

名古屋場所中日の実況中継にラジオに耳を傾けていたところ、、
「、、千代白鵬惜しい相撲でしたね。、、、」
アナウンサーの言葉を"血を吐く方"と取り違えた娘は
「お相撲もK-1みたいになってるんやなあ〜、、。」
などと話していた。
一瞬、相撲はコワいものだという思いが、彼女の思考回路をグルグルと猛スピードで駆け巡ったことだろう。


朝食>豆パン、牛乳、ヨーグルト、トマトサラダ(レタス、ニラ、貝割れ菜)、グレープフルーツ、ほうじ茶
昼食>かしわ唐揚げ、焼き野菜(パプリカ、椎茸、ジャガ芋)
モロッコ豆の浸し、ご飯(三杯)、かき玉汁
夕食>スモークサーモンのサラダ(オクラ、貝割れ菜、南瓜)
キムチ、手羽先の煮込み、ご飯(半量)、ジャガ芋スープ、梨、番茶

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2008年11月15日

♪Miss You

「晴耕雨読」とはよく耳にするが、子たちの口からその言葉が出てくるとは思いもしなかった。
秋の忙しい日々は一瞬であり、再びなだらかな坂をゆっくりと進むような、つまらない時間が続いているとつまらない顔をしているようで、子たちには何か思い当たったのだろう。
「何んかしてへんと、頭や身体が錆びてしまうで! サメやかて寝てる時も泳いでんのや、、。」

普段からエラそうなことを宣うと、聞いているような顔をした子たちの耳の脇をスルーしているのに、ひとり面白がっている自分に気が付く。After_dinner
夕飯の後は消化促進のためにキウイフルーツを食べることになっていた。
おバカさんが出るテレビ番組でしきりに言われているらしい。確かに以前に仕事関係の書籍にもそのようなことが書かれたあった。
酢豚をこしらえるのに豚肉をキウイの摺りおろしに漬けておいたところ、脂肪分が分解され肉質も柔らかくなり一石二鳥だったことがある。

「お父さんは最近あんまり楽しそうにないね、、。じっと本読んでても難しい顔して、肩凝るばっかで面白うないのんとちゃうのん、、?」
毎日のように上の娘は小姑のように妹に小言を垂れているが、本当は細やかに物事に接しているのだろうか? と思えるほどに的を射るような言葉だった。
「そんな風に見えてんのか、、。いろんなことでお仕事がヒマになってしもて困ってんのよ、、。」
とも言えず、ギクリとした素振りも見せないように「何か他に面白い本あんのか? 今は何読んでる?」 と切り返しておいた。
DSをデコっているときも、消しゴム判子に向かっているときも彼女なりに考えていることがあるからそうしているようで、そんな思いやりの気持ちに僅かだが成長を感じた夜だった。

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2008年11月 6日

♪お熱いのが好き

Yukoku

学校から戻ると鞄を肩からストンと落とすようにして制服のまま、いつもおやつの置いてある水屋をごそごそと、取り出しては仕舞いと色々物色し始めた。

「まず言うことがあるんとちゃうの! 最初にすることあるんとちゃうの!」
約束があるときにはいつもこの調子で、宿題などは勿論のこと脱ぎ散らかした部屋から飛び出すように、お友達の家まで一直線に出掛けてゆく。ただ今日のお友達の家は湖のすぐそばにあり、自転車でもひとりきりでは行かせられない距離にあるので、仕方なくクルマで送ってゆくことになった。

♪だから Make up Everyday Make up Everytime 、、、

カーラジオからアップテンポな曲が流れてくるだけで、
「今日は鬼ごっこやね、、。水切りもしよっと、、。」
と、ご機嫌な様子で顎をテンポ良く動かしては、そこしか知らないリフの歌詞を大きな声で歌っている。

遠くに謡曲の島、その向こうには神の降りた山並みが連なる。
今日もゆっくりと一日が過ぎていった。

タイトルはサザンの歌から。厳密には渚ではないが
♪ひとりで渚に立って 寄せる波に吐息だけ、、、早いものね  もう日が暮れてきたわ 帰り道がつらい、、、
と、あったのを思い出したので、、。
水切りが3連続出来るまで家に帰ることが出来なかった。そのあたり「お熱い」性格なのかも知れないが、、?

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2008年9月 2日

Soft Boiled Egg

昼前からどしゃ降りの雨。
夏の後片付けに一日費やすつもりが予定変更となった。稲光と轟音の空の下、川面は泡立つような雨の飛沫を上げていた。
ラジオからは洪水警報の発令と、気象の臨時ニュースが30分おきに流れていた。
表に出ると暴れた濁った水が淵に跳ね返っている。川があふれてしまわないか心配になり、一面がグレーのスクリーンに覆われたような中で、これ以上流れが荒くならないように縁石を動かす作業を行うことにした。
川の中の石を動かすと沢ガニがいそいそと、きつい流れに身体を持って行かれないようにうずくまっていた。
カニの居場所も移してやり、ひとまずは安心できる配置に落ち着いた。この様子だと放っておいても心配することはないだろう。

「お父さん、ハード・ボイルドって何をいう言葉なん?」
「もうそんな本にさわったりしてんの、、?」
ずぶ濡れ仕事を切り上げてうちに戻ると、おたふく風邪でもう一週間夏休みが延びた下の娘が聞いてきた。
少年探偵が出てくる姉が読みかけの推理小説が気になり、上が登校している間に少しかじってみたくなったようだった。
「どう説明したらええのんかな、、? 煮抜きの白身と黄身をなあ、、身体と気持ちに例えた言葉なんやけど、、、子どもには難しいなあ〜、、。」
「お父さんの専門は温泉玉子と玉子豆腐やで上手に言われへんの?」
「・ ・ ・」
「その通りかもしれへんね、、。」
と、家人の言葉を耳にして、娘は難しいことを聞いたんだという顔になっていた。
「、、、固茹では楽なんやけどな、、、。」
とは、誰にも聞こえていなかったようだ。

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2008年7月 7日

七夕チュルチュル part2

夕べは疲れて意識が混濁していたようで、今日の子たちの歴史のテストのために模擬テストを作っていたのは憶えているのだが、気が付くと廊下のひんやりした感じに目が覚めた。どうやってここで横になってしまったのかは見当がつかなかった。

「あとに産まれるほど歴史の勉強は増えていくんやね、、?」

「受け継いでゆくものはそれほど多いことはないんよ、、。」

と、切り替えしたが、子たちの言葉には思わず苦笑いだった。

「いざ、鎌倉!やのうて、いざ、夏休みやねん、、。ことしは何処に連れてってもらえるんやろなあ~、、?」

「わたしなあ~温泉入ってからファンタ飲みたいんよ!ファンタやで、おネイちゃんは、、?」

洗面所から漏れ聞こえる声にも、失笑せずにはいられない。

子たちを送り出しコーヒーを一口やると、もう珠のような汗が額に浮かぶような感触があった。今日も暑くなりそうだとラジオが囁いている。厚揚げと夕べのオクラを炙って、ネギとおろしがいっぱいのチリ酢で食べると身体の芯から目が覚めるような気にさせられる。

今夜は七夕。ここ五年ほどは夕飯には決まって素麺かざるうどんを食している。1180年ほど前の平安時代に、節句に麺を食べていたとされる記述が残っているらしい。素麺も伝統食に当たるのだろう。うちのは薬味タップリで野菜サラダに麺が絡まっているようなものなので、本当は食べにくくて困っているのだが、、。

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2008年6月20日

さくらんぼの葬列

昨日は「桜桃忌」で墓のある東京のお寺には、大勢の人が訪れたと新聞に載っていた。紙面からテーブルに目をやると、白磁の大振りなお鉢にさくらんぼが山盛りにされていた。早起きできなかった子たちが、急いでしぐれ入りの握り飯をほお張っている横で、淹れたばかりのコーヒーのカップを前に『おしゃれ童子』を端折って読んでみた。

「子供のころから、お洒落のようでありました。」と始まるその小説を、こんなふうに読み返してみると作者の好んだ服装の白い色が、その出自からの翳りのある風貌を一層際立たせていたように思えた。

"、、、純白のフランネルのシャツを着ているのですが、そのシャツが着物の袖口から、一寸ばかり覗き出て、シャツの白さが眼にしみて、いかにも自身が天使のように純潔に思われ、ひとり、うっとり心酔してしまうのでした。、、、"

また純粋さに浸っていた田舎育ちの少年の美学は、成長とともに儚く壊れてゆくようすが実に哀れで、次第に奇異に映るようになってゆく姿には、ただジッと見つめることも出来ないほどイタイものがこちらに刺さるような感じさえしてしまう。晩年の太宰本人がそうだったように小説の主人公も金銭面だけでなく、精神的にも困窮し衰えてゆく。

"、、、どんなに落ちぶれても、ロマンスの世界にはいると、彼のお洒落の本能が、むっくり頭を持ち上げて、彼の痩せひからびた胸をワクワクさせるようであります。、、、"

短編集『ろまん燈籠』の中にも"服装に就いて"とかいうものがあったけれど、それも清潔感に包まれていた少年の無垢な精神が、次第に様変わりしてゆく様子が書かれたあったように憶えている。

私自身はどうだったろう、、? 小説にピッタリのシャツを見つけたときの感動は鮮烈だったし、バイトで手に入れたそのシャツは今もタンスに仕舞われている。

「走れメロスの人って、おしゃれさんやったんやね。それからどうならはったん、、?」

薬のこと、芥川賞の事件、精神病院のこと、、、まだ子たちには解らないことばかりで、そのことは「ヴィヨンの妻」や「斜陽」を読んで自分で得るしかないだろう、、。生き方を小説から考えることはこれからしばらくの間しか味わえることが出来ないのだから、、。

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2008年5月20日

眼に青葉、口初鰹、ああおいし

夕べの残り物で朝食の準備をしておいたので、大雨でうっとうしい朝でも落ち着いて仕度に取り掛かれた。ドイツパンと鰹の龍田揚げのサラダという奇妙な取り合わせで、家人のこしらえたカップにヨーグルトを、そしてその上から作りおきの苺ジャムをカレースプーンでたっぷりと乗せておいた。そしてバナナを焼いていよいよ「布団から炙り出し作戦」が始まろうとしていた。

「はい、手を合わせたらお姉ちゃんはこれ!、○○ちゃんはこれ!」

と、ボウルを持たせてホイップタイムである。その中身は焼きバナナに添えるサワークリームと、サラダ用のドレッシングである。

そういえば、残り物の鰹の叩きを「ソーセージ」に加工して、朝食に上らせたこともあった。ハンバーグの生地をこしらえる要領で刃叩きし、それにパンの残りを牛乳で柔らかくしたものと、玉ねぎの微塵切り、そして溶き玉子を混ぜそれなりの柔らかさにして、桜味噌で味付けしてラップに包んでコロコロ転がして面棒状にし、その上から更にホイルで包んでゆるい火で蒸しあげるとサラミのようなものが出来る。こうやって作り置きしておいたものを薄く切り、炙って水菜とオニオンスライス、胡瓜を添えて「えせドイツ風」と食卓のテーブルで大きな声を出せば、急いで着替えて席に着くものだ。

最近の枕元には野上弥生子を置いている。夕べの「或る女の一生」という古い小説は、男女の結びつきに不遇を囲ったような話で、その事柄に対しての大正末期当時の世間の眼と、風潮がありありと伝わってくるものだった。哀しい話なのだが、生きる力強さはエネルギーに満ち溢れ、他を排することのない真っ直ぐな感情は、因習に凝り固まった当時にあっても光り輝くような存在だったことだろう。

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2008年5月 7日

Thander"Taco"ball作戦

家人が用事で居ないため、夕飯は「たこ焼き作戦」になった。
材料や調味品を用意してやり、あとはおまかせで自由にさせてみることにした。

「柔らかいけど、粉っぽいね。」だとか「中まで火が入ってないよ!」とか、お祭りで買うものに悪態をつく時があるので、露天商の方の腕がどれほどのものか自分たちでやってみると、その辛さやしんどさが判ろうというものだろう。

Tacoball_challenge「好きこそものの何とかやからな〜。美味しゅうできるんよ。」と、一度見本にやってやると、串を動かす手もとをじっとみていたようで、生地をプレートのくぼみの外にこぼれるほどに流さないと、焼き上がりが貧弱になってしまうことに気付いたらしく、全面に流して固まりかけたところを上手くくぼみに押し込むようにして形作ることが分かったようだった。

「イカは裸ん妨で、タコはお布団にくるまるようにするんやね! そうやね、オネイちゃん、、。」
間違いではないけどなあ〜、、?

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2008年4月 1日

♪Fool On The Hill

冬が舞い戻ったような寒さに夜中に目が覚めた。
表から聞こえてくるボチャボチャという音に耳をやると、雨ではなくたぶん霙の音のようだった。
5:08 am 時計は枕元にひっくり返っていた。

再び床につき夕べの続きのページを繰っていたが、今朝は食事を用意する約束だったのを思い出し、慌ててパジャマの上からセーターを着て準備にかかった。
カーテンを開けると案の定、遠くに臨む百名山の一つは襟元まで白粉をはたいたように、真っ白に鈍く光って見えた。
吐く息は真冬のそれのようで、窓枠のあまりの冷たさに思わず指先をこすってみた。

子たちは眠る前に相談していたようで、干物と出し巻きが欲しいように言っていた。
こんな朝になるなら、夕べ軒にイワシかアジでも吊るしておけばよかったと残念な気になった。
頂き物の玉ねぎがぎょうさんあるので、ペアを探すのに冷蔵庫に貼付けてある「覚書きノート」を手にし、生若布かジャガイモか迷ったが季節のものをと若布を色出しして摘んでみた。

「さむいね、今日はね、、。 山にも雪がいっぱいふったね、、。」
「雪合戦できるやろか?  お昼ご飯済んだら行ってみよか!」
「もう4月になったさかい、雪男もお家に帰らはって寝てはったのに、また出てきゃはるなあ、、。」
「・ ・ ・ ・ 夏のおっちゃんのこと言うてんの、、? そんなおバカさんはお山にはやはらんで!」

角にうっすら焦げ目の付いた厚揚げに、たっぷりのおろしをのせて、お出しで割ったポン酢を加減してかけて一口食べてはモノを言い、また食べては言う。
もう少し静かに味わいたいが、この休みの間は我慢して聞き手にまわることにしとこうか、、。

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2008年2月29日

マホガニー色って?

「今夜は大好きな"かしわ"焼いたげるわ!学校も一週間終わり、この月も終わり、、、で、何か出来へんかったことあるのん?」

「なわとびな、がんばったんよ。クラスで五人目に全部出来てんよ!」

「お姉ちゃんは?」

「うるう年て4年に一回あんねんやろ?オリンピックがあるんやね、、。」

「、、、でもなあ~オリンピックが無いうるう年もあるんやで、、。」

「えっ?そんなことあらへんやん!」

子たちの言うように、うるう年の"今年は"オリンピックが開催されるが、"100"で割り切れる年にはうるう年は無い。高校時代に地学の授業で習ったことを思い出していた。

「、、、だから西暦2100年にはうるう年無いよ!でも○○ちゃんが結婚してその子どもが今日みたいなお話したら、なるほどって言うかもしれへんね、、。」

月末のまかないにはかしわを焼くか、蒸すかして頂いている。余寒を通り越してまだまだ雪の舞う日もあるわけで、添えのサラダは去年掘り起こした竹の子を湯がいて、ビン詰にしていたものを焼いて子たちの作るマヨネーズをチョコッとつけて食すと、春の訪れを感じる。かしわはマホガ二ー色に香ばしく、、。これは私の役割、、。

"子たちのマヨネーズ"とは、、、

卵黄一個に塩コショウと、和からしを混ぜ合わせた中に胡麻油(白いもの)を糸のように垂らし入れて、ひたすら混ぜて乳化したようにモッタリしてきたら米酢を加えて仕上がり。いつも子たちふたりのコンビネーションに任せている。

最近はこれにピンクグレープフルーツを食べやすく潰したものを合わせている。これは偶然だが姉のアイデアで、アスパラや春キャベツによく合う。

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