カテゴリー「文化・芸術」の記事

2008年11月 4日

器と季と、、

昨日までの連休期間中に家人とその友人たちのグループが、染付けの展覧会をやっていた。
日々の時間をやりくりして完成した作品の数々を、是非拝見したかったのだが生憎(仕事があることを苛んではいけない!)出掛けることはかなわなかった。

小さな会場だったが方々にDMを出していた成果もあって、盛況だったらしくなによりだった。
事前の搬入に際して作品のチェックや展示の配置など、食堂のテーブルで予行していたが、
「光の加減で緊張して見えたりもするし、ええんちゃうのん、、? 自分がこれ!と思うもんをバ〜ンと手前に持ってきたらエエねん、、。」
などと勝手に動かそうとしたものなら、
「カップの絵を手に取って見てもらえるようにしてるんやから!」
と、エラく怒られてしまい途中からは見てみぬようにしていた。

「炉が開いたさかいに、帰りには一服いただいてきたら、、どうやろか?」
などと向けても、つれないもので曖昧な言葉が返って来るばかりだった。
それだけ一所懸命やっていた成果の発表の場所だから、気が抜けないのも当然ではあるが、もともと持論を曲げないところがあるので、急旋回させるような意見をぶつけるとゴジラの手ではたき落とされる航自の戦闘機のように粉微塵になってしまう。

そんな思いも取り越し苦労のように、会も無事に終えられて安心した。
そして近くの御城下のお店に置かせてもらっているものも、何枚か売れたようで気を良くして新しいものに取り組むらしい。
今度のは尺二はあろうかという大作のようで、月末に下絵を上げられるかどうかは微妙に思う。窯元の先生も思い切った起用で"何とかマジック"でもあるまいしと危惧しているが、こっちが勝手に思っているだけで、要らぬ心配事だと一笑されるだろう、、。な、、。

それでも「それが完成したら正月に盛り込みさしてもらかな〜?」とか、いっちょカマシたろと思う

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2008年4月 8日

コクハク、、する?

やっと学校が始まって、寂しい反面ほっとしている。

「今度の休みは二人で出掛けます?」

昨秋、若冲の展覧会を見に行ってからというもの、家人の美術志向が高まっているのを感じている。古寺の参詣にも出掛けたり、何年かぶりに絵付けをしてみたりと、家事をぱぱっと片付けてはそういった自分の時間を作るようにしていた。勿論、時には助け船を出したりもしていた。

始業式の今日はパン食なので、下準備しておいたじゃが芋の千切りに、芹と水菜を混ぜ合わせてサラダにし、トマトとそら豆をチーズをのせて焼いておく。

部屋中をただよう香りに、子たちの起き掛けのお腹が音を立てているのが分かった。紅茶をミルクで煮出して、それぞれのカップに注いで朝食のスタート。

「今日から、博物館で暁斎の展覧会始まるて書いたあるな、、。」

「コクハクするってことやの、、?」

「高校生みたいな訳分からんその言い方やめときな!」

「"I confess"  モンゴメリー・クリフトとは違うのよ、、。」

「・ ・ ・ ・ ・」

半徹夜で学校へ持たせる座布団を作っていたせいだからか、やたらとハイテンションな素振りに子たちも顔を合わせてコソコソと話していた。

今年は源氏物語の千年紀とかで、関西一円の縁のある場所で様々な催しや展覧会が予定されている。石山寺や宇治にも足を伸ばしてみようかとも考えている。その展覧会のひとつが博物館でも別ブースで始まっているので、これはまたとない機会なので時間が許せば一緒に回ってみたい。

満開の桜の花の下、、(聞いたことあるな、、?) 子たちは出発していった。

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2007年10月24日

洛中にて

秋晴れのもと、家人と博物館へ出掛けた。「狩野永徳展」である。
教科書や図録でしか目に出来なかった"ホンモノ"に出会える楽しみにワクワクしていた。
子たちを送り出してすぐに電車に飛び乗った。丸めただけの栗おこわを持って、、。
Museam
ここの博物館へは仕事をしていた頃からだから、実に15年振りだろうか。"スター・ウォーズ展"以来になる。今回の催しもその時の方が尽力されたらしい。※写真の方は私ではありません

山水画から花鳥画、人物に至るまでそして大壁画から扇面に描かれた小品まで、眼を凝らしてまで見入る繊細さがある一方で、豪放な筆致にはただ圧倒される。国宝に重文、御物まで展示された会場はかなりの年配の方も多くいらしているようだった。近くにいらしたオジサンの会話がそれとはなく耳に入ってくると、、、
「これは竹をしごいて造った刷毛で一気に描いたもんやろな、、。私らには到底出来ませんなあ、、。」
水墨画を趣味にされている方だろうか?思わず吹きそうになった。

"洛中洛外図屏風"の前には絵の中の賑わいと変わらないほど盛況で、離れたところから単眼のスコープで隅から鑑賞している人もいた。一部分ずつをモニターに映して画の説明がされていたが、それでも眼を凝らさないとその微に入るまでの筆使いが解らないほどに描かれている。

同じ天才ではあるが前に見た「若沖」とは違い、時代をリードしていた自負が作品に溢れている感があった。永徳を含めた"狩野派"には文化を築き上げるといった抱負があったのだろう。そして時の権力者たちの威光を一段と輝かせている自負をもって邁進していった姿が想像できる。

修学旅行生や外国人に混じって中庭の噴水のベンチに腰掛け、ひと休みしてから常設展を見て帰途についた。

Warajiya_san
谷崎所縁のこちらに寄ってと考えていたが、帰って夕飯には子たちと"きのこ雑炊"でもと思った。

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2007年10月 5日

お楽しみはこれからだ!

この秋のお楽しみはこれに尽きる、、。

子たちも一緒に行きたいが、若沖のときと同じように目一杯混雑するに違いないだろう。会期は僅か一ヶ月、入れ替えもあるらしい、、、。しかも全国で唯一の開催ならば、世界から人が集まることを考えても大袈裟ではないかもしれない。

アメリカから里帰りするものも何点かあるらしいし、縁のある場所に近くとも、私自身学生時代に歴史や美術の教科書でしか見たことがない。実物に出会ってその迫力がどんなものか感じてみたい。

今月は"弘法さん"も日曜だし、修学旅行で全国から来る学生さんたちや、紅葉を愛でに来る観光客も大勢いることだろう。一番の狙い目は"雨の日"だろうか、、ここ一週間はそんなことばかり考えている。

まあとにかく早く始まらないかと楽しみなのである。

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2006年9月 9日

暇に励め!!

「せっかくのお休みですから、出掛けていらしては?」
「あかん、あかん。一緒に出られへんなら行かへん、、。」
「ルーブルも青山二郎も始まりましたよ、、。」
「、、、。」

まさに芸術の秋を迎えている。近くでは岡崎でルーブル展
が、信楽では青山二郎展が会期を迎えた。
信楽へは昨年に続き、再び出掛けたいと考えている。


「俺は日本の文化を生きているのだ、、。」と絶えず口にし
ていた氏の、生涯を通じた仕事が展示されるらしく、是非そ
の「ホンモノの審美眼」とは、どれほどまでにスゴイものな
のかを確かめてみたいのである。

余談になるが、氏の家系の凄さにも驚いた。
母親きんさんの従姉妹にあたる方に、フランス・ゲランの香
水名になった青山光子さんがおられる。
そのこと以上に世界広く知られているのは、その息子である
リヒャルト・カレルギーが、現在のECのもとであるE E C (
ヨーロッパ経済共同体)の素案をつくり、ノーベル平和賞の
候補にまでなっていることだろうか。


「僕の生活信条は、今に黙って食えるだけの金が手に入っ
 たら、文章や画を売らないで、遊んで暮らすことだ。
 確信を以って遊んで暮らすことの出来る人間は、僕だけ
 だ。芸術は衣食の手段にするものではないし、僕の仕事
 ではない。」                
                「青山二郎日記」より


「今日は空も具合が良うないし、またの機会にしとくわ。
 散髪行ってくる。」
外出につきものは食事である。たとえ休みであっても、独
りで黙っての食事は私にとっては苦痛なのである。

タイトルは氏の言葉よりちょうだいした。

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2005年7月17日

展覧会のエッ、、?

本日より、芹沢氏の展覧会が開催される。
学生の頃、東山の「河井寛次郎記念館」でその名を知り、
以来魅せられて兎集した品数々、、。
 「信楽へは何時いつ行きましょうか?」
 「入れ替えあるなら二回は行ってみんとな。」

今度の展覧会では、氏のリビングを再現したブースもある
らしい。好みのものに囲まれて過ごした時間は、次の何を
生み出す力になったのだろうか?
 「芹沢さんの奥さんはどんな方でしたんでしょうね?」
 「、、、。」
 「毎日はいはい、そうでございますとか、言ってらした
 んでしょうか?」
 「黙って美味しいものを作ってはったんと違うやろか?」
 
次第にヒートアップしてくるのが分かる。
作品集を引っ張り出してきて眺めてみる。
 「今日は出掛けないんですか?」
 
酒屋の友人に無理を聞いてもらい、個人輸入したマールを
開けてみようと思う。
 「今から、グラスを探しに行こうか?用の美をたたえた
 ものに会えるとええのんやけど、、。」

暑い一日はまだ半分過ぎたばかりだった。

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2005年6月10日

お元気でいらっしゃいますか

Y先生、毎日如何がお過ごしでいらっしゃいますか。

五月雨の時期も過ぎ、梅雨空の下で時間が動こうとしています。
雲の影も無い日々が始まるのかと思うと、どこか寂しい気もします。

お稽古に足が向かなくなり随分と経ってしまいました。Uさんは上達
されましたでしょうか。同じ時期に始めた仲間として、あの方の大ら
かさには、座が和む不思議な力があるように思っていました。
武道をたしなまれているのに、正座が大の苦手でいつもお稽古の前に
「味見しましょうよ」とよく誘われました。
菓子器の中からつまんでは、お菓子の盛り方を変えてらっしゃったの
にビックリしていたのは私だけでは無かったと思います。

毎日祭りの準備で大変だと思いますが、無理をなさらないようにして
下さい。それでは、また。
 


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