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2007年12月 5日

新聞小説の愉しみ

折角の休みに雨とはついていないかったが、子たちを送り出して軽く朝食を済ませたあと"書店のぞき"でもと家を出た。
先月の初め、我が家の二代目マイカーを対象に"リコール"が出されたとの連絡をもらい、ディーラーへ点検に出してからは調子よく感じる。寒い国のクルマだから意気に感じているのかもしれないが、乗っていて快適である。
大型書店の駐車場にはグリルに雪をのせたクルマが何台か停まっていた。県境では先月初めに雪が降ってからは、寒さが厳しくなる日には雪が舞うようになったのだろう。

今月2日の読売新聞「本よみうり堂」に新聞小説について、各新聞紙上に連載されたのが元気で、出版されるや評価が高かったと書かれていた。
読売の"八日目の蝉"、朝日の"悪人"、毎日には丁度2年近くの連載になる"西遊記"がある。どれも読んだ(読んでいる)のだが、犯罪や事件などノワールな匂いのするのは新聞といった媒体にのっかっているせいもあるだろう。少し前のものなら中日には"名もなき毒"が連載されていた。

各々の物語はそれら犯罪に手を染めてゆく過程が、実に上手く描かれている。どれもが"悪"も人間の業であるように心をきつく揺すられ、思いもよらず感情移入してしまう自身に、川上弘美さんの言う「身震いするような読後」という言葉がピタリと当てはまる気がした。
読者はまさに人間が崩れてゆく瞬間と、その後の漂うように流れてゆく生き様とを、物語の中の人間の眼で耳で感じるのが強烈だった。
主人公の吐露する言葉が、読後いつまでも熱いのは犯罪ではあっても"確かな生き方"に支えられているからだろうか?
昨今、毎日のように新聞紙上を賑わしている犯罪記事からも、物語のそういった犯人と同じような声や言葉が聞こえてきそうになる。

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コメント

もう、雪便りですね。

sadaさん、おはようございます♪
先般の香川の事件
「なにが、そうさせてしまったのか」
表面的なことだけでなく、、、、ふと加害者の心情に
思いを馳せました。
人間とは?
業とは?

そしてそう、崩れてゆく脆さ・・・・。

「名もなき毒」・・・懐かしく感じました。
時が過ぎるのはほんとうに早いですね。

投稿: yuzuki | 2007年12月 6日 04時59分

人間誰しもダークな部分もあるでしょう。
堰を切って流れ出すそういった感情が、おかしなことにその人を奮い立たせることがあるようです。
香川の事件も、和歌山のもWhy?と思う一方で"そこ"に至る道程には、大きく起伏する感情が恐ろしいものに変わっていくのを、じっと見つめるしかない人間の悲哀を感じて止みません。

新刊本では大沢在昌の「魔物」ってのも新聞小説ですよ。
ロシア関係なので楽しみにしてます。

投稿: sada | 2007年12月 6日 16時05分

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